こんにちは!コレクティブ・スクール 探究コーディネーターの沢井です!
今回は11月19日(火)に行われた第2ターム(8月~11月)の成果発表会の様子を前後編に分けてお届けします♪
今回の発表会では、小学生の生徒3名が取り組んできた社会課題解決の成果を発表しました。
前半では、その中から2人の発表の様子をお届けします!
給食×フードロス~小学2年生 男の子の発表~
トップバッターは小学2年生の男の子。給食で毎日たくさんの残飯が捨てられている様子を見て、フードロス問題に興味を持ったとのこと。
彼がまずはじめたのは、どのくらいの残飯が出ているのか調査すること。実際の残飯の様子を写真を撮り、記録することからはじめていきました。
同時に、学校の栄養士さんにもインタビューを行い、どうして食べ残しが多くなるのかを調べていきました。小学2年生にしてここまで主体的に調べた行動力、驚きです!
この問題を解決するために彼が考えたのは、残飯を減らすためのカードゲーム。【5分間、おしゃべりしないで食べてみよう!】などのチャレンジが書かれたカードを使い、遊びながら楽しく完食を目指すアイデアです。
さっそくこのゲームを試せる形にし、自分のクラスで試してみることに。担任の先生にも自分で相談し、実際の給食の時間に配って遊んでみました。その結果、かなり残飯が減り、先生も驚いたそうです♪
分別を楽しく!~小学4年生 男の子の発表~
次に登壇したのは小学4年生の男の子。彼は1ターム目から「プラスチックゴミの問題」に関心を持ち続けています。第2タームでは「ペットボトルキャップの分別」をテーマに活動しました。
きっかけは、夏にコレクティブ・スクールで行ったビーチクリーン活動。「(ペットボトルとキャップの分別は)声をかければやってくれるが、かけないとやってくれない人が多かった」という自分自身の経験から、今回のテーマを決めました。
今回、彼が考えたのはキャップを分別したくなるゴミ箱。このゴミ箱には投票システムがついており、キャップを使って好きな答えに投票できる仕組み。これなら投票を楽しみながら分別してくれるようになるのでは?と考えました。
このアイデアを形にし、実際に試してみることに。とある企業のオフィスにこのゴミ箱を設置させていただき、社会実験を行いました。その結果、オフィスの方々からは「たしかにこのゴミ箱だと分別したくなる」と好評をいただくことができました!
しかし、彼のすごいところは「うまくいった」で終わらせなかったこと。実験後のアンケートを通して、「分別の理由がわからないので、普段は分別してしない」という意見があったことに着目し、さらなる改善策を考えています。現在は「ゴミ箱のそばに分別する理由を書いた説明をつける」という次のアイデアを考えているそうです。さらに良い解決策を目指し、前進し続けていますね!
次回に続く
今回の発表会では、生徒たちの個性あふれるアイデアと、課題解決に向けての実践が印象深く感じました。
後編では、最後の1名の発表と、発表会全体の振り返りをご紹介します!